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HealthKitアプリSwiftコードの紹介(3) – HealthKitデータの監視

HealthKitの心電図データと数量データの監視次のstartObservingDataChangesメソッドは、健康データの変更を監視し、データをサーバーにアップロードするための非同期処理を開始するためのものです。このメソッドは、指定されたクロージャーの完了時に呼び出される非同期タスクを開始します。シーケンス図以下に、本投稿で説明する部分のシーケンス図を示します。まず、self.queue.asyncを使用して、データ処理を非同期で実行するためにディスパッチキューに渡します。これにより、メソッドの呼び出し元のスレッドがブロックされることなく、バックグラウンドで処理が行われます。その後、HealthKitStore.healthKitActivityTypeの各サンプルタイプに対して、処理を開始します。サンプルタイプごとに、最新の健康データサンプルを取得し、データを適切な形式に変換して処理します。例えば、心電図の場合はECGUploadDataModelに変換し、その他の健康データの場合はHealthKitQualityUploadD

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HealthKitアプリSwiftコードの紹介(2) – バックグラウンドタスクサービスの実装

バックグラウンドタスクサービスの実装このコードは、バックグラウンドでHealthKitからヘルスデータを読み出すためのサービスを実装しています。BackgroundTaskServiceProtocolプロトコルを定義し、バックグラウンドタスクの登録や処理、データの取得などのメソッドを宣言しています。バックグラウンドでHealthKitからヘルスデータを読み出すSwiftコードの紹介(1)と同じ以下のシーケンス図を用いて説明していきます。BackgroundTaskServiceクラスは、BackgroundTaskServiceProtocolプロトコルを採用し、実装しています。このクラスは、ユーザーのデフォルト設定、Auth0サービス、データ同期API、ローカルデータベースなどの依存性を受け取ります。また、バックグラウンドで実行されるタスクの管理や、HealthKitからのデータ取得などを行います。import BackgroundTasksimport UserNotificationsimport HealthKitprotoc

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HealthKitアプリSwiftコードの紹介(1) – DIコンテナへのサービス登録

はじめにこの投稿では、現在Swiftで開発中のiPhoneアプリの設計やコードの一部を紹介していきます。このアプリは、Apple WatchやiPhoneでHealthKitのデータベースに保存されたヘルスデータをサーバーに送信することが主な目的です。アプリがバックグラウンド中でも定期的にデータを送信することを目標にしています。また、アプリ上で簡単なグラフの確認もできるように実装しています。シーケンス図今回説明する部分のクラスの関係がわかりやすいようにシーケンス図を記載しました。シングルトンとしてのコンテナの実装このコードは、SwiftのDIコンテナライブラリであるSwinjectを使用して依存性注入を行うためのコンテナを定義しています。まず、Containerのインスタンスを生成し、Assemblerを使用してそのコンテナに複数のアセンブリを適用します。各アセンブリは、特定の機能や機能グループの依存関係を登録します。例えば、RepositoryAssemblyはリポジトリの依存関係を、MainNaviAssemblyはメインナビゲーシ

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